top of page

【レポート】23年9度の「”ホッ”とサロン」は…どんな感じだった?

更新日:4月19日





9月の「”ホッ”とサロン」は、第3日曜日の17日に開催されました。

参加された方の中には、ひとり親Cheersの存在を知っていてもなかなか参加できず、初めて足を運んだという方もいました。知らない人の集まりに参加するのは、かなり勇気が必要です。


「どんな場所?」「どんな人が集まるの?」と不安な想いがあって、気になりながらも参加するまでに至らない方もいるでしょう。


今回は、そんな方のために「”ホッ”とサロン」に関わるボランティアにどんな人がいるのか?実際どのような雰囲気なのかを紹介します。



初めてでも安心できるように…

初めての場所って、緊張したり不安の気持ちがありますよね?特に、小さなお子さんが一緒だと「大丈夫かな?」と思うかと思います。


参加してくださる方とそのお子さんの緊張をほぐすために、私たちボランティアはさまざまな工夫をしています。


受付でのコミュニケーション

ホッとサロンでは、LINE公式アカウントを使って個別にコミュニケーションを取りつつ、初めてリアルでお顔を合わせるサロンの受付でのコミュケーションを大切にしています。


LINEなどでコミュニケーションを取っていても、「初めて会う」ときは参加者の方も緊張していると知っているからです。また、小さなお子さんと一緒に参加される方の中には「子どもが騒いで迷惑をかけたら、どうしよう…」と不安を抱いて来場される方もみえます。


受付では、まず参加者の方のお名前を確認します。その時に、お子さんの名前と普段どのようにご家族の方が呼んでいるのかもお聞きしているんです。それ以外にも身に着けている服や手に持っているおもちゃなどから「これが好きなのかな?」とお声を掛けたりしてコミュニケーションをはかっています。



さまざまな思いで参加されたみなさん

”ひとりで子どもを育てる”ことへの不安は、多かれ少なかれひとり親さんなら誰でももっているのではないでしょうか。実家が近くにない…、頼れる人がいない…、そんな環境の中では、孤独感もより強くなるかもしれません。


今回は、成長過程でさまざまな悩みを抱えたひとり親の方のお話を少しだけピックアップします。


子どもの学費を考えると不安になる

ひとり親の中には、生活していくだけでも大変という方は少なくありません。


保育園や小学生まではそこまで考えていなかった学費も、高校への進学が実感できる時期になると気になってくるものです。『高校への進学ではどのくらいお金がかかるのか』、『どんな準備が必要なのか』こんな不安を持った方も参加されていらっしゃいました。


ここでは、グループの話し合いの進行をしていた代表の岩田が、その方へ学費の支援情報をお伝えする場面も…。


お子さんが進学したい高校によって、かかってくる学費や用意しなくてはなないお金は変わってきます。例えば、通学するための方法によっては定期代や自転車が必要になります。また、広域性の通信制高校であれば、在籍する本校とは別に地元のサポート校に通うための費用が必要となり、この費用は国が行う授業料の援助(正式名称「高等学校等就学支援金制度」)の対象外です。(通信制高校そのものへの授業料の援助はもちろんあります!)


それ以外にも、企業からの援助金制度を利用する方法もあります。


これらの情報を聞いた参加者の方は、「このような情報は、なかなか知ることができなかったので、参加して良かった」と笑顔を見せました。


企業や団体が独自に行っている高校進学のための援助は、まだまだ知らない方の方が多いようです。このようなお金に関する情報は、なかなか得ることが難しい方もいるでしょう。


そんな方がいないために、ひとり親Cheersでは各種支援情報をLINE公式アカウントでお知らせしています。サロンへの参加が難しい方やまだ一歩踏み出す勇気のない方も、ぜひLINEのお友達登録をしていただき、あなたに必要な情報を得ていただけたら…と願っています。


乳離れしなくちゃダメ?

乳幼児さんを子育ての中で「卒乳」のタイミングをいつにするかに悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか…?。他のグループでは、「卒乳」について悩んでいる方がお話されていました。


もうすぐ2歳になるお子さんを育てているひとり親のママさん。

お子さんの乳離れがまだできなくて『このまま母乳を与え続けて大丈夫なのかしら…?』との不安を口にされました。


先輩ママさんのひとりは、「本人が納得したら、ピタッと(おっぱい)と言わなくなった」とアドバイスし、「そうそう。早い子もいれば遅い子もいるよ~。」と、何人も子育てされてきた先輩ママさんも発言。「お母さんが不安になると、お子さんにもその気持ちが伝わってしまうかもしれないから、あまり心配しなくて大丈夫よ。」そんな言葉も出てきました。


多くの先輩ママさんたちの話を聞いて「そうなんですね~」と、2歳時のママさんも少しホッとされた様子でした。その後、「いつかは自分の元から子どもは離れてしまうから、今だけ…と見守るのもいいと思うよ」というお話に落ち着いたようでした。


”ホッ”とサロンは、少し先行くママたちからの体験談が聞けて、新米ママたちにとって、少し安心できる場になっているようです。



友達が作りづらい環境だからこそ、この場を活用してもらえたら…

「ひとり親の自分の悩みを話しても、理解してもらえないだろう…」

「弱みを見せられない/見せたくない」

「生きるために必死に仕事をしてきた…気づくと子どもが大きくなってしまった」


多くのひとり親の方は、ひとりで子育てと仕事、家事をしながら日々生活しています。忙しい生活の中で、さまざま悩みを抱えつつも、なかなかその悩みを打ち明けられる相手や機会は少ないように感じます。


気を張り詰めっぱなしのひとり親さんに束の間でも気が抜ける時を…、自分と同じ立場の人が身近にいることを肌で感じられる空間を…、ひとり親であることを隠さず本音で話せる居場所を…。

そんな思いで、ホッとサロンを続けています。


bottom of page