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【レポート】『つくろう・食べよう”ソトごはん”』~外ごはん体験で発見の連続だった1日~

更新日:4月19日



「つくろう食べようソトごはん(BBQ)」当日の天気予報は、当初は「雨」でした。

参加者のことも考え、会場を変更するか迷いましたが、「外だからできることを」「雨なら雨なりの楽しみ方を見つけよう」と、会場を変更することなくスタート!


そんな想いが通じたのか?開催中、なんとか雨には降られずに終えることが出来ました♪


今回は、レポーターワタナベが担当したテーブルの参加者さん中心にレポートさせていただきます。


ひとり親にはハードルが高いバーベキュー(BBQ)



ひとり親さんは、家事や子育てに加え、生活を支えるための仕事と、毎日が目まぐるしいことも少なくありません。そのため、休日には体を休めたい…となかなか外で過ごすことが億劫になってしまう方も少なくありません。



『私ひとりではできない…』とあきらめがち

夏休みになるとプールやキャンプなど外遊びを行う家庭もある中、ひとり親の多くは「ひとりで子どもとBBQなんて、ムリ!」と諦めてしまうケースもあります。BBQは、用意するものも多いだけではなく予約などの手配も大変です。


私自身もひとり親ですが、BBQやプール…海水浴など「行こう!」と考えたことすらありません。


「子どもと”外でごはん”なんて、考えたこともなかった…」

そう話すのは、小学生と中学生のお子さんを育てているひとり親さん。


「家でごはんを作る感覚とは違って意外に段取りが難しい」

教えてくれたのは、小学生のお子さんと2人暮らしのひとり親さん。


親御さんがBBQの準備に四苦八苦している中、お子さんも何ができるのかドキドキな様子でした。


鶏肉の串さしにチャレンジ!

”外ごはん”してみて改めて発見したこと


外ごはんだからこそ、普段家庭では簡単なことも難しくなったりします。


…勝手が違って上手くできないことも多いですが、それよりもお子さんがチャレンジする機会が増えたり、お子さんの何気ない言葉から親御さんが驚く発見もあったようです。


火を起こすってムツカシイ…

普段、簡単に使える「火」もBBQでは一から起こさなくてはいけません。誰一人火起こし経験がない場合は、どう火を起こしていいのかも分からない状態です。


ボランティアをはじめ学生ボランティアも火を起こした経験がなく…種火をもらったものの上手く火が大きくなりません。


ここで、手を挙げたのはある親御さん。

「以前、薪ストーブの火を起こした経験があるから…」と準備されていた着火用の木くずと木炭を手際よく組み上げていきます。「…これでいいか、分からないけど」そういいながらも率先してやってくれました。


お互いができることを出し合って協力する姿は、お子さんたちにも伝わったようで、お手伝いしたい気持ちを後押ししてくれました。




包丁を持ったことがない子も…

今回は、参加者の皆さんに事前持ち物として包丁やキッチンバサミを用意していただきました。これは、普段使い慣れた道具の方が作業しやすいだろう…そういう考えもありました。


ボランティアの声かけで、親御さんたちが野菜と肉を分担して切っていく中、お子さんたちにはできることをやってもらうことにしました。学生ボランティアの声かけで、玉ねぎの皮むきや野菜を洗うなどのお手伝いをしてくれたお子さんたち。


作業ながら話していく中で、お子さんたちが包丁を使ったことがないということを知りました。そこで、親御さんに許可を頂き、またお子さんの気持ちを確認して包丁を使ってみることにチャレンジしました。


子ども料理教室のボランティアの経験を生かして、まずは包丁の持ち方をお子さんに見せます。そのあとは、お子さんに包丁を持ってもらい、後ろから手を支え、野菜に添える手の形を確認し、包丁を動かし切ります。


「あ、玉ねぎ…切れた!」と喜ぶお子さんに「玉ねぎ…嫌いだったのに頑張ったね」と声掛けする親御さん。その後、お子さんが切った玉ねぎは「自分が切った玉ねぎだから」と食べてくれるシーンもあり感動しました。



学生ボランティアさん大活躍

今回も、多くの学生ボランティアさんのおかげでお子さんたちの多くの笑顔を見ることができました。


学生ボランティアさんのさりげない声かけや行動で、お子さんも緊張することなく参加できたのではないか?と考えています。

ボランティアのお姉さんに助けてもらってキッチンはさみて鶏肉カットに挑戦!


「あの長い滑り台に行きたい!」

BBQを行ったキャンプ場には、自然豊かな地形を生かした長い長~い滑り台があります。


BBQ会場からもしっかりと見える滑り台に興味を持ったお子さんが…「あの滑り台…どこから滑るのかな?」と一言。すると男性学生ボランティアが「あそこからだと思うよ。一緒に行ってみる?」と声を掛けました。

キャンプ場内の超ロングスライダーに夢中!

「やってみたい」そんな気持ちを大切に、それに寄り添って応える学生ボランティアの姿に感動しました。


学生ボランティア以外にも、BBQやキャンプが趣味だという社会人ボランティアさんが率先して火起こしで各テーブルを回ってくださったり、レシピを考えたり…。本当に愛にあふれたイベントとなりました。



たくさんのお子さんと親御さんの笑顔

『つくろう食べようソトごはん』のイベントを通して、多くの笑顔を見ることができました。


ひとり親にとって「外遊び」「外ごはん」は、ハードルが高いものの1つです。それによって「ウチではしてあげられない」と罪悪感を感じているケースもあります。


親御さんの負担と罪悪感を少しでも軽減することができたなら、嬉しく思います。何より、お子さんが笑えば親御さんも笑顔になる…ホント、幸せな空間だなぁと感じました。




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